C. ダグラス ラミス

「正当な暴力」を使う権利は、国民が国家に持たせたものだ ー 国家によって殺さた人の数はこの百年間で 203,319,000 国家は国民を守ってくれない ー 国家によって殺されているのは、外国人より自国民のほうが圧倒的に多い みんなが経済発展すると地球がもたない ー 経済発展で貧困は解消しない。そればかりか経済発展は自然を破壊しつくす 経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか ー 国家が信用できるとか、政府が正義の体現者であるとか、政治家が智恵を持っているとか、会社の経営者が公共心を持っているとか、軍隊が平和を守るとか、そういうことを信じるような、子供だましのロマンティシズムのなかにいる時ではない。今こそやらなくてはならないことは、想像上の世界ではなく、現実の世界について考えることなのだ。 多くの人がこのように現実的に(非タイタニック的に)考えるようになって初めて、パークが言う理想社会に近づくことが可能になる。つまり、もちろん智恵や倫理について考えなくてもいい社会などはありえないのだが、少なくとも、普通の日常生活を送ってもそれが危険で破壊的ではないような社会に切り換わる可能性(保証ではないが)が現れてくるだろう。